はじめに

鷹山ファミリー牧場は信州の中央、北白樺高原に位置し、食育・職育・環境をテーマに人が人らしく、動物らしく生きていく為に、又生きる力を養うことを楽しみながら学べる場所です。牧場の牛や馬、小動物達、野菜達に自分で見て触れて、そして心と体に自然の恵みをいっぱい感じ取ることができる。そんな牧場です。

体験で知る食と

都市部での生活は利便化され食べたいものはスーパーやコンビニに行けば手に入れることができます。

しかし、その利便化された時代に生まれた子供たちはそれが「あたりまえ」としてすごしています。

鷹山ファミリー牧場では日常的に家畜を飼育し牛乳を搾る。とちく屠畜し肉を食べる。野菜の種を蒔き、苗を育て畑に植える。それを管理し食べる。

普段の暮らしの中ではなかなか感じることのできない「食=

また、学生生活の中では感じることの難しい「職=生きる」を実感しながら

私達人間が生きていく上で最も重要な「食」そして「職」を学び体験学習を通して“生きる力を身につけていく”これをテーマに牧場の「体験学習プログラム」は構成されています。

【食育・職育・環境】

鷹山ファミリー牧場の体験学習では食育・職育・環境の3つの大きなテーマに置いて進めてあります。

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食育

乳搾り体験ソーセージづくり体験バターづくり体験体験ランチBBQ飯盒魚つかみどり植付・収穫体験チーズと乳清ヨーグルト作りスモークチーズ作り

体験牧場で育てられている動物に触れることにより、その温かさを感じ自分たちの手で苦労しながら食べるものを作る。いつも食べている食事がいつでも簡単にできるものではないことを知り、食事を用意して頂く方への感謝又体験をを通して触れ合った動物達が食へとつながることを知る。

職育

農業生産総合実習<畜産実習/農業実習>屋外BBQ飯盒

牧場での実習を通して職業観、勤労観を感じながら、班、クラス、学年全体が協力して、一人一人が責任をもって、一つのものを作り上げていく。コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、責任牧場での実習を通して職業観、勤労観を感じながら、班、クラス、学年全体が協力して、一人一人が責任をもって、一つのものを作り上げていく。コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、責任

環境

トラクター乗車体験乗馬四輪バギー野鳥倶楽部〜バードコール〜白樺倶楽部

豊かすぎる今、あえて手づくりや農作業等を通じて、モノを作る大変さやモノの大切さ、また家畜や自然と接することの楽しさや苦労を牧場の体験インストラクターが牧場のお話しもまじえてご案内いたします。ファミリー牧場は人と人との関わりも大切にしながらみなさんに自然、環境、そして人を見つめなおして頂く場所をご提供させて頂きます。

鷹山ファミリー牧場職業体験学習のねらい農業総合実習を主軸に

畑作実習コースについて

高度経済成長期より貨幣による物品の対価交換が主流の時代に生まれ育ち、我々の日常生活においては「作る」から「買う」という行為があたりまえになってしまっている気がします。

職業(仕事)に対する意識も都会では「働いて給与(貨幣)を得る」というイメージが強いのではないでしょうか。多種多様にある職業の中でも特に農業は絶対的に人の生活の中で必要不可欠な「食」に関わる重要な職業でありながら「きつい」「きたない」「格好悪い」など最近では若者などからは敬遠されている職業の一つでもあります。

「物」がどのような過程を経て生産されているのか解りづらくなり、その価値を感じられなくなってしまいがちな現代こそ、実際の農作業を体験することで頭の中のイメージではなく真の農業を皆さんの目で、そして体全体で感じることによって、本当の価値を見いだしてほしいと思います。

皆さんはこの実習を通して何を想い、何を感じるでしょう。私たちは、自然の中で動植物と関わりながら農業生産をする「労働」の厳しさ、土にまみれた体から流れ出る汗とともに仕事を成し終えたときの心の中に沸き上がる「喜び」そして「清々しさ」。この気持ちこそ自然の中での仕事ならではのものと信じています。

皆さんとこの気持ちを是非とも共有したい。そのためにもこの実習ではどんな知識や技術よりも、皆さん一人ひとりが目には見えないもの、その「何か」を得ようとする前向きな姿勢と熱い気持ちが必要です。

ファミリー牧場の農業生産実習は実際の畑仕事をしていただきます。畑の石拾いから、肥料まき、堆肥入れ、そしてマルチ張りから植え付けまでの畑作りを最初から行います。また実習前の事前学習や、実習後にできあがった高原野菜を発送し、また、その時に牧場係が学校様に出向き、講演や質疑応答をすることにより、子どもたちの「生きる力」や作物を育てるという苦しさや楽しさ、また人間も自然と共に共生、共存しているという発見と環境を学習していただきます。

畜産実習コースについて

酪農の持つ教育力

農業体験で「生きる力」を育む……それには牛がいて生乳を生産している酪農がぴったりです。や生きることの尊厳を学ぶことが出来ます。酪農はそうした力を秘めています。

酪農の持っている4つの教育的価値

感動体験

体全体と五感をフルに使った感動の素敵さです。牛に触れる、乳搾りをする。牛舎の掃除をする、生乳でバターを作る。自然の中で様々な体験をすることによって、教室の中ではなかなか味わえないストレートな体験を得ることができます。

の教育

牛や牧場で飼われている動物にふれあい動物の話を聞くことにより、経済動物の一生を知ることができます。そのことにより生きることの重要性やの尊さを学びます。乳搾りをしたり、牛にブラッシングをすることにより、牛にも人間と同じように性格があり感情を持っていることを知り人間と同じように動物もを持った生き物であることを実感することができます。

共生、共存の教育

牧場に行き、牛の生活に触れることで、人間と他の生き物、そして環境が共生している実感を得ます。牛の出した糞が肥料となり、その肥料を使って育った牧草を牛が食べ、その牛から搾った乳を人間が飲む。こういった生態系を目で実際に見ることによって、それぞれが支えあって生きていることを実感し、他人を思いやる心を育てたり、人間関係について学ぶきっかけになります。

生きる力を学ぶ
  • 大動物と実際に接することによる緊張感があるからこそ、自然に身につく聞く力
  • グループで取り込むことによりチームワーク、リーダーシップを身につける
  • くさい、こわいなど悪いイメージでスタートする体験ではありますが、その中で動物と触れ合う楽しさや動物の可愛らしさを感じ真剣に取り組んだからこそ感じ取れる。

やりたくないことから、おもしろさを実感する。職業観、勤労観につなげていくことができます。